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アウトドアの万能鍋ダッチオーブン 使い方の基本


ダッチオーブン 焚火 焚き火

昨今のアウトドアと言えば、車を駆使してのオートキャンプが主流
車を使うからこそ、大型のテントに木製テーブル、あるいはコットと重いグッズでもラクラク運んで居住環境もアップする。
そんなオートキャンプでこそ本領を発揮するのが「ダッチオーブン」!
今やアウトドアショップでもキャンプ場のレンタル品でもかならず目にする、分厚い鋳鉄製の鍋だ。

アメリカ開拓の胃袋を支えた、分厚い鉄鍋

ダッチオーブン。直訳すれば「オランダの鍋」。
もとはアメリカに入植したオランダ人が売り歩いた、鋳鉄製の鍋だった。
当時、といっても西部開拓が本格的になりかけた時代。庶民の多くが粗末な丸太小屋に住んでいた時代。そして西部の大平原を、牛を追うカウボーイが闊歩していた時代。
そんな背景で、分厚い鉄鍋は大活躍した。
暖炉にしかけて煮込み料理を作る。

ダッチオーブン 焚火 焚き火

野営時にはパン生地を仕込んで炙れば、ちゃんとパンが焼ける。
煮る、茹でる、焼く、蒸す。そして鉄のふたに熾火を載せれば、「オーブン」となってローストチキンにパイも焼ける。生活がそのまま「アウトドア」だった人々の食生活をささえてくれた。

そして西洋式の「アウトドア」が日本に根付き始めた昭和後期に日本にも伝わり、今日の人気とあいなる。

ダッチオーブンの選び方

さてダッチオーブン。
見ての通り、鋳鉄製の分厚い鍋。

ダッチオーブン 焚き火 焚火

写真の製品は、筆者がカメラマン氏からお借りしたものである。
このモデルは、底に三本の脚があるのが特徴。
焚き火の上に、熾火の上に直においても、焚き火の燃焼を妨げない。
反面、自宅でのガス調理ではゴトクの上に乗らないかもしれない。
そして底面が平じゃないから、電磁調理器には使えない。
ダッチオーブンをセレクトする際は、まず自宅の熱源も選んだうえで選ぼう。

次に、素材にも注意したい。
ダッチオーブンと言えば、真っ黒い鋳鉄製のイメージ。
それこそが特徴であり、同時に欠点だ。
湿気の多い日本の気候では、保存方法が悪ければどうしてもサビてしまう。
サビに強いステンレス製のダッチオーブンもあるので、それを選ぶ手もある。

ダッチオーブン 焚火 焚き火

ダッチオーブンの特徴は、分厚い鍋肌と、分厚いふた。
だから一度熱すればしっかり熱を溜めこみ、火からおろしても長時間熱いまま。
炒め物などをする際は、この特徴を活用したい。
三脚に吊ったままで素材を炒めるのは、鍋がグラついて危険。
だから、鍋からおろして地面の上でかき回せばいい。

ダッチオーブン 焚き火 焚火

鍋肌が熱をため込むので、火からおろしても持続して炒めることが可能なのだ。
でも、熱をため込む性質は「煮え過ぎ」にもつながる。
汁物のおろし際、菜っ葉類を入れる際は、火からおろした上で菜っ葉を入れ、
余熱でジンワリ火を通すのがいいだろう。

ダッチオーブン 焚火 焚き火

分厚いふたも、ダッチオーブンの長所。
厚くて重い蓋を締めることで、内部の圧力が高まる。
つまり、圧力鍋と同じ原理になる。
結果、飯はシャッキリと炊きあがり、お肉は短時間でホロホロに煮える。
野菜は水なしで蒸し上げることができる
ちなみに、某ファーストフードのチキンがサクサクなのは、圧力鍋で揚げるから。
ダッチオーブンで、蓋をしてチキンを揚げれば同じような食感を再現できるだろう。

もちろん、熱くて重い蓋を、素手で持ち上げるのは論外。
かならず専用の鍋吊りと、皮手袋を持参したい。

ダッチオーブン

使用上の注意 強火は厳禁!

ダッチオーブンを使用する際の注意点は、火加減
写真のような強めの火は、ダッチ調理にはむしろ不都合。

ダッチオーブン 焚き火 焚火

全体を最初に温める際は別として、熾火のような「弱火」がベストと心掛けたい。
分厚い鉄の肌が熱を溜めこんで素材をジンワリと煮上げ、
失われた熱量は弱火でおぎなわれ、ベストな煮加減、味加減を演出してくれる。

ダッチオーブン 焚火 焚き火

だからこそ、使用する薪は長時間の燃焼と、大量の熾火を作り出してくれる広葉樹
ナラの木、あるいはカシやケヤキを用いたい。
松や杉のような針葉樹では、すぐに燃え尽きてしまうので注意。

使用上の注意 サビは大敵!熱変化は危険!

ダッチオーブンは分厚い鉄鍋。
ガンガンに熱した物にいきなり水をぶっ掛ければ、急激な温度変化に耐え切れず割れる可能性もある。鉄は強いが、熱の急激な変化には耐えきれない。
そして、鉄だからこそサビる。
使った後はよく洗って完全に乾燥させ、その上で油を引いて酸素を遮断する。さらに油を引いた新聞紙などに包んで保存する。それを何度も繰り返すことで鍋肌は黒光りして、一層使い勝手がよくなる。

ダッチオーブン 焚き火 焚火

ダッチオーブンはいわば「育てる鍋」だ。
だが、それでも目を離せば錆びることもある。そうなれば、全体を磨きあげる以外に方法がない。育てていた鍋は、一からやり直しだ。

そんなミスをしないためにも、ダッチオーブンはアウトドアだけじゃなく、日常の台所調理にも大いに活用したい。毎日使って手入れすることで鍋は育つ。サビのような「病気」も、第一発見が断然に早くなる。

次回は、いよいよ調理例を解説してみたい。

本文:角田陽一
写真:中里慎一郎

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