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「いいとこ見せたい」男性諸氏必見! 薪割りのテクニック


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斧の使い道の代表格 それが薪割り

斧の使い方と言われてイメージされるもの…
豪雪に閉ざされた山中の豪華ホテルでドアをぶち破る…なんてのはあくまで映画の話

斧の使い方と言えば、まずは薪割りだろう

丸太を輪切りにして、斧で割り裂く。
生木を割ることで全体的な表面積が増える。結果として水分の蒸発が促され、短期間で上質な薪に加工する事ができる。
丸太を細かくすることで全体的な「表面積」が増え、酸素に触れる面が増す。だから火を付ければ燃焼を促進する有利な条件が増える。細かい能書き以前に、燃料が薪だった時代には欠かせない家事だった。

でも、現在の都会生活の熱源はガスかオール電化、薪を焚く必要はない。

アウトドアに繰り出しても、現在の整備されたキャンプ場では薪が買える。買える薪は杉の端材か、あらかじめ割ったナラかケヤキの薪。割る必要などなく、そのまま組み上げて火を興すことが可能だ。

だが薪割りの方法を覚えておいて損はない。
背筋をピンと伸ばして斧を振りかぶり、丸太を縦に一刀両断、実に絵になる
彼女や彼氏に「いいとこ見せたい!」男性諸氏にはうってつけのシチュエーションだろう。

薪割り斧は刃の厚いタイプを選ぶ

まず斧。
ここで用いている斧は、前回同様にスウェーデン・グレンスフォシュ社の「アメリカン・フェリング・アックス」(アメリカ式伐採斧)。文字通り伐採専用、刃の薄い斧である。
薄い刃は木への「食いつき」はいいが、刃の重量に任せ木の繊維を割り裂くには、その威力が甘い。なので、薪割り専用の斧は、刃が分厚くて重い薪割り専用のモデルをセレクトしたい。(つまり、この記事に付記された斧の写真は、本来は薪割りに向かない、という事だ。失礼!)

ホームセンターでも買える和式の木割り斧、あるいは前記・グレンスフォシュ社の「大型薪割り」が良い。昨今では、フィスカース社の斧が人気が高い。「和式斧の三分の二の腕力でも薪が割れる!」との評判だ。

薪を割るには 刃を振り下ろす位置に注意!

さて、薪割りの手順

まず、輪切りにした丸太を用意する。
丸太を切断するのは、もちろん薪ストーブや焚き火台に収まる手ごろな大きさにするため。
そして丸太を割りやすくするため。長さ30㎝ほどがベストだろう。これ以上長ければ薪割り名人であっても斧の威力を薪材全体に伝えられず、一撃で一刀両断にはできない。何度も斧を振り下ろせば体力消耗のもとだ。

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丸太を切断する際は、かならず鋸やチェンソーで切る。切り口は、後の手順を考えて必ず「水平にする

薪を台に載せる。
薪は木製の台に載せるのが鉄則。繊維がある程度は入り組んで割れにくい、広葉樹の丸太、それも直径30㎝以上のものを、長さ30㎝程の間隔で輪切りにしたものが良い。

土の上にじかに薪を置いたのでは、振り下ろした斧が薪に命中しても割り裂く前に威力が地面に吸収されてしまい。思うように作業をこなせない。そして刃を土で汚せば、鉄の劣化のもと。

NGの極みはコンクリートの床に薪を置いて斧を振り下ろすパターン。目測を誤り刃を外せば、硬いコンクリートにぶち当たって刃は欠ける。体にもズシンと衝撃が伝わりダメージは大きい。破片が体に当たれば大ケガの元。仮に人から借りた斧でこんな使い方をすれば、人間関係のトラブルにもなりかねない。

では、薪を割る。

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生木を伐って乾燥させれば水分が蒸発して縮む。縮んで歪み、ひび割れる。割れ目は中心から放射状に入る。この放射状の割れ目に注目してほしい。

この割れ目めがけて斧を振り下ろせば、きれいに割れるだろう

次に斧を振り下ろす位置。
斧は小口の「中心よりも多少手前」に振り下ろす

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写真のように斧の刃が薪の向こう側に出てしまうのは悪い見本
薪が柄の部分に打ち当たることで柄を傷める。これを何度も繰り返せば柄がポッキリと折れてしまう。
メーカー側でもそんなトラブルを見越して、薪が当たりやすい柄の部分を鉄板でガードしたモデルを提供している。自分で斧の柄の根元を針金で巻くのも手だろう。

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だが、斧を振り下ろす部分が薪の手前側過ぎるのも悪い見本。斧の刃が薪割り台を通り越し、ともすれば足元に振り下ろされて事故の元。サンダル履きでの薪割りなど論外だ。安全靴、とまではいかなくとも、必ず革靴を履いて作業したい。足の立ち位置はそんなミスでの斧の刃先を避けられるよう、「大股開き」とすること。

斧の刃が勢い余っても向こう側に出ないような
反対に、前部にもはみ出さないような直系の太い薪。
大体、直径30センチ以上の個体なら、上記のようなミスもなく安全、
刃を外すこともなく安全確実に割れる…と思いきやこれも危険。

素性のいい節のない針葉樹なら別として、太い薪はまず一撃では割れない。たとえ力任せに振り下ろした斧の刃を受けても一刀両断されることはまずない。節の多い薪であればガッチリと斧の刃を受け止め咥え込む。こうなったが最後、刃はジタバタあがいても引っこ抜けず体力の浪費で時間の無駄、テントを立てる暇も帰りの運転のためのスタミナも…

だから、側面から削ぎ取るように割って細かくしていきたい。最終的に中心が20xm程度になったら、おもむろに一刀両断してラストとする。

では実際の映像。
ここでは完全に乾燥した杉の薪を割る。
薪割りとしては最も初歩的なパターンだ。

おっかなびっくりではなく、
外す失敗を恐れず、
一気にスパン!と斧を振り下ろすのがポイント

注意!割るのが辛い広葉樹の薪

基本的に杉やヒノキ、マツなど針葉樹は割りやすい。
広葉樹のなかでは、サクラやシラカバも容易に割れる樹種だ。だが、割りやすい広葉樹はむしろ珍しい。

ナラやカシの木は火力や火持ちに優れ、アウトドアでの薪に用いればダッチオーブンの上火用に欠かせない熾火を大量に生み出す良質な薪材だが。だが割る際には相当に苦労する。生木状態で節のない良材ならパカッと気持ちよく割れるが、節が幾重にも入り組んだ材を伐ってから放置しかけ、乾燥させすぎたらアウト。振り下ろした斧はただ食い込むのみだ。
そんな状態なら。どうするか。斧の刃先に薪を食いこませた状態で再度斧を持ち上げ振りかぶり、薪割り台に何度も打ち付けるしかない。
斧は重い。それに加えて広葉樹の薪はもっと重い。体力消耗、そして腰痛の元だ。
ナラやカシでも辛いが、最大の難関はケヤキの木。繊維が入り組んだケヤキ材は、鋸で挽き割れば複雑で深奥なる木目が現れ高級家具材の定番。だが薪として割るには上級者でも至難の業。斧以外にハンマー、そして鉄製の楔を2本以上、そして十分な体力を温存しておかなければまさに往生するというアリジゴク

だからスパッ!パカッ!と気持ちよく薪を割りたい人は
彼女や子どもさんに「いいとこ」見せたい男性諸氏は、迷わず針葉樹の薪、それも節のない良質の部分を薪割り実演の素材に選びたい。火持ちは最高だが硬い広葉樹の薪は、とりあえず購入で済ませよう。
手順を習い覚えてから、カシやナラなど本格的な薪割りへとランクアップしていこう。

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